旧大方町の幡多方言ガイド
現在の黒潮町にあたる旧大方町の幡多方言を、国立国語研究所が1967年に湊川と田の浦で録音した木挽・漁師の回想から読む地域ガイドです。家や方向を示す助詞、職人探し、製材、年齢層、舟の数え方、目上への呼称など、標準語対訳と注釈で確認できる表現を個別記事へ案内します。
この地域のことばを読む前に
資料は湊川に永住した1882年生まれの元木挽と、田の浦を主な生活地とした1890年・1910年生まれの男性による回想を収録しています。木の倒し方や大材の製材、鰹・珊瑚漁、大しけや地震の経験が具体的に語られ、注釈には使用集落や話者世代も示されます。本ガイドでは二つの録音地点を区別し、現在の黒潮町全域へ分布を広げません。
確認済みのことば(10語)
- ~く — ~のところ・~の家
- ~ち・~ぢ — ~て・~で
- ~い — ~へ・~に
- さおぐ — あちこち駆けずり回る
- たんめる — 探す
- しなす — 物を作り上げる
- だて — 年配・年齢層
- ぽんと — 全部
- ~ぱい — ~艘(舟を数える単位)
- こさん — あなた(目上への呼称)
主な資料
国立国語研究所 話しことば研究室「方言録音資料シリーズ8 高知県幡多郡大方町方言」(確認日:2026-09-01)