物を扱う動作の方言比較
物を動かす西三河の「はきげる」「ふちゃる」と、焼津の「かやっさ」「まやす」「むくる」「おてえた」を比較します。差し込む、捨てる、裏返す、回す、めくる、落としたという方向・意図・結果の異なる動作を、自治体資料の例文から区別します。
地域ごとの言い方
- はきげる(愛知県)— 差し込む。例:住所の書いた紙を、ほこにはきげといたが、知れんだわ。(住所を書いた紙を、そこへ差し込んでおいたが、分からないよ。)
- ふちゃる(愛知県)— 捨てる。例:古い着物、ふちゃるだね。ほんなもんや、罰当たるに。(古い着物を捨てるのかね。そんなことをすると、罰が当たるよ。)
- かやっさ(静岡県)— 裏返す・裏返し。例:シャツをかやっさに着てるに、ごう。(シャツを裏返しに着ているよ、ごらん。)
- まやす(静岡県)— 回す。例:コーちゃん、コマをまやいて遊ぶか。(コーちゃん、こまを回して遊ぼうか。)
- むくる(静岡県)— めくる。例:今日は十五日だで、日みくりを一枚むくってくりょう。(今日は十五日だから、日めくりを一枚めくってください。)
- おてえた(静岡県)— 落とした。例:穴ん開いてたもんで、おてえちゃった。(穴が開いていたので、落としてしまった。)
比較するときの注意
六語は対象、方向、意図、自他、時制が異なります。機械操作や廃棄方法など安全・法令に関わる判断には用いません。
各語の出典または確認状態は個別記事に掲載。比較データ最終確認日:2026-09-01