周南の家と訪問の方言用例

周南地域の資料から、家と家の間を通る近道、訪問者を家へ招く声掛け、荷物を土間から座敷への上がり口へ置く指示、玄関に座る相手を座敷へ促す発話を集めます。「あえ」「あがりいの」「あがりこぐち」「あがりはな」の独立用例であり、同じ家や人物の連続会話として再構成したものではありません。

創作会話ではありません

伝統的な住居の場所語は、間取りを離れると意味が分かりにくくなります。資料の位置説明と発話目的を併記し、現在の住宅でも同じように使われるとは断定しません。

発話と標準語訳

そっちょー通るより、あえを通って行こーやー。近いけー。

そちらを通るより、家と家の間を通って行こうよ。近いから。

あえの意味・地域・出典を確認する
まあーええけー、あがりーの。

まあよいから、家の中へ上がりなさいよ。

あがりいのの意味・地域・出典を確認する
そりゃー、あがりこぐちに置いちょって。

それは、上がり口に置いておいて。

あがりこぐちの意味・地域・出典を確認する
そねーに、あがりはなにねじ座って話さんでも、上にあがって話しゃーええじゃ。

上がり口に座ったまま話さず、座敷に上がって話せばよいでしょう。

あがりはなの意味・地域・出典を確認する

根拠資料

阿部啓治(編)・萩市立図書館「てれんこぽれんこ山口弁」(確認日:2026-09-01)