「ものすごくたくさん」の方言比較
通常の「たくさん」より強い数量表現を、西三河の「ただくさもない」、石川の「まんででかいこと」、焼津の「うざましい」で比較します。ホタル、収穫物、カツオの群れという資料上の対象を分け、強調の仕方、歴史的な回想、現在頻度を一語へ単純化せず確認します。
地域ごとの言い方
- ただくさもない(愛知県)— やたらたくさん。例:昔は、ホタルなんぞここらでも、ただくさもない舞っとったけんが。(昔は、ホタルなどがこの辺りでも、やたらたくさん舞っていたけれど。)
- まんででかいこと(石川県)— ものすごくたくさん。例:一晩で、まんででかいこと、雪降ったわいねー。(一晩で、ものすごくたくさんの雪が降りましたね。)
- うざましい(静岡県)— たくさん・多数。例:むかしゃあ、かつうん沖からうざましく押し寄せてきたもんだ。(昔は、カツオが沖からたくさん押し寄せてきたものだ。)
比較するときの注意
いずれも大量を表しますが、数量の程度を数値化したり、対象を自由に置き換えたりはできません。歴史的用例は現在も一般的とは扱いません。
各語の出典または確認状態は個別記事に掲載。比較データ最終確認日:2026-09-01